<崖の上のポニョ>【概要】デ■ズニーの某人魚映画のパラレルかと思うほど、あらすじが酷似。
瀕死状態のところを崖の上に住む5歳児:宗介に救われた、金魚(本名はポニョじゃない)。ポニョと名付けられた金魚だが、彼女の父親の手により宗介の元から海に連れ戻されてしまう。なんとか宗介の元に戻りたいポニョは、父親の魔法の液体+自分の魔力で人間に変身し、宗介の元へ……
結末は……いわゆる
ハッピーエンドです(ポニョは人間になる)
■純粋なストーリーこれでもかってくらい、
まっすぐな話だし、
まっすぐな人しか出てこない。
だからこそ”現代人が忘れたものをとりもどしてほしい”みたいなメッセージが見え隠れするのだけど、もののけや千と千尋のようなものをこの作品に求める人は、少なからず失望するかも。
5歳児が主役というところで、過去やら悩みやらはあり得ないので、それをもとめるのはお門違いなんですけど笑
根底には
”信じる心”ってのがあります。
幼い宗介・ポニョに、まっさらなそれがあるのは納得。羨ましいし、眩しいくらい。
でも、彼らをとりまくリサ(宗介の母親)とか、老人ホームの人達にも総じてそれがあるのは……ちょっとファンタジーにしすぎちゃったんじゃないかと、私は思いました。
■かわいい、とにかく。宗介とポニョは
非常に可愛いです。
キャラクター自体も、彼らの関係性も。
今の自分には、ああいう関係を築くことはもうできないなあ……なんて、思ってしまったり。
キーワードは、
「ハム」ですね。
帰宅後は、あのエンディングテーマと共に「ハム、だーいすき」を連発です。
■ツッコミどころは満載ファンタジーだから、ツッコむのは野暮かもしれないんですが……毒舌ですすいません。
・宗介の父親を出した意味がよくわからないあの人、いらないんじゃ……(すいません
宗介とリサが崖の上に二人で住んでいる経緯を示すだけなら、あんなに父親を絡ませる必要はないのでは?特に父が帰ってこないことで
スネるリサのエピソードとか、本当に要らないと思う。
がけの上のあの家が、周囲の舟や人々にとって「灯台」として重要な役目を負ってて、リサもその役目を責任感をもって果たそうとしてるのを伝えたいわけなのだから……ねえ?そこでスネるエピソードを出されても、困ります。
だったら金魚ポニョと宗介の交流にもっと時間を割いた方が有意義。
・リサがポニョをあそこまで信じるのは何故か安易に受け入れすぎてて、逆に違和感。過去になんかあったの、あの人?
トトロの時のさつきちゃんだって、もっとまともな反応したのに……
・ポニョ母とリサの「契約」これが一番引いた。だってつまり、彼女達は……
「宗介がポニョに半永久的に縛られること」を契約したわけですから。一応ポニョ母は形式だけ宗介に「ポニョが好きですか」と最後に問いますが、そこでの返答次第で契約を解消しようなんて気は毛頭ないはず。
5歳児にに”好き”のニュアンスの違いなんて、わかるはずねーだろが!っていう。宗介はリサの勝手な契約により、ポニョと一蓮托生であることを強要されたわけです。
ディ■ニーの某人魚映画では、アリエルに王子は惚れてたわけで、すぐ結婚に踏み切ってもいるので、本人達の合意の上であったのですが、ポニョの場合は明らかに違う!
宗介とポニョの間に恋愛感情を認めることは……少なくとも劇中では無理。当然彼らの一部しか観ていないリサや母親にそれがわかるわけはなく。
だいたいポニョ父と母は
「ポニョの魔法は世界をぶっこわす厄介なもんだから、宗介を利用して人間にしちゃえばいーじゃん」という、娘の幸せよりも自分達が厄介者を手放すことを優先しています。
……ひどくね?宗介はある意味、とてつもない被害者です。
将来、彼はポニョによりグレたり荒んだりすると思う。
■最大の欠点、中間管理職が居ない(笑トトロの成功は、ひとえにさつきちゃんの存在・オトウサンの存在だと思います。
トトロをハナから信じているメイに対し、反発していたさつきが段々トトロを信じていく様、最後はトトロを信頼する様は、視聴者の気持ちとピッタリ寄り添うものです。しかも、娘達の話を聞きつつもトトロが見えないおとうさんという存在もいる。
ファンタジーながら、そこにリアルさがあるから、作品に入り込めると思うんです。
今回は、
全員がポニョとか海の人達の存在を、無条件に信じているのがマズイと思いました。
誰も疑ってない。
疑問に思う観客の方が置いて行かれる。
むしろ、
「この作品の設定を無条件に信じないやつには、わかってもらわんで結構!」という傲慢さが見えたように思ってしまいました。
……毒舌すいません。でもさすが宮崎作品。飽きさせませんね、いろんないみで。
<スカイ・クロラ>【概要】戦争がショーと化した世界、永遠にオトナにならないキルドレ達が戦闘機で日々戦いを演じている。
新たに兎離州基地に配属となったキルドレ:ユーイチ。基地司令のスイトはそんなユーイチを複雑な眼差しで見つめ、二人はアンバランスな関係を築いていく。そんなある日同僚のパイロットが「ティーチャー」という、”オトナの男”が操縦する敵機に撃墜されて……
■キレイ!迫力!音が腹に響く!当然、戦闘機で空を飛ぶ映像がいっぱいあるのですが、とにかくキレイ。劇場で観ると、本当の飛行場にいるかのような感覚を味わえます。
酔う、という人もいるかもですが、私は大丈夫でした。
■設定勝ち原作未読なのですが、キルドレのシステム……というのが、段々明らかになっていく、っていうのがよかったです。中盤から
「ん?もしやユーイチって、前任者と……?」とか、ちょびっと気が付くんですが、
ユダガワの後任者が新聞紙を丁寧にたたんでるシーンと、そのあとのミツヤの悩み暴露シーンでそれが確信に変わって……
「そーいうことか!!」と。
ユダガワのとこなんて、押井監督らしいなあと思いました。やられたぜー
ミツヤのその後を考えるとちょっと可哀想な気もするんですけどね……彼女はちょっと未消化で終わってしまいますので。
■ちょっと……削りすぎ?時間の問題とか、演出のこだわりとかいろいろあると思うんですけど
ちょっとパツパツしすぎかなあ、と。
特に後半はかなり急ぎ足だった気がします。付いていけない人、結構多いんじゃないかなあ?
ユーイチがスイトを撃たなかった場面の前後あたりから、もう少し時間を割いてもよかったんじゃないかと思います。
……原作読もうっと。
■ミスキャストスイト役の菊池さん
これは
ミスキャストだったと……言わざるを得ないと思います。
彼女は女優であって、声優ではなかったんじゃないかな。
作品にとっても彼女にとっても不幸。
でも、他の俳優出身者さん(加瀬さん・谷原さん・栗山さん)はよかった。
特に
ミツヤの栗山さん!ミツヤです!!これはよかった!出番少なかったのに。
私はむしろ、
ミツヤとスイトはキャスト逆のがよっぽどよかったと思いますね。栗山さんは、クールビュティーな声も出せそうだし、気迫もあった。
とにかく残念だったのは、
上官としてのスイトと脆さが露呈する地のスイトの演じわけができていなかったところ。脆い部分をユーイチにしか出さないところがキモなのに。
「可哀想じゃない!」とか、おいしいとこなのに……
グダグダじゃないですか涙仕事中の「報告書を出して」とか「理由になってないな」とか、そういう台詞はもっと
ビシッと決めてもらって、「どうする?泊まっていくか?」とか「これ、最高にまずいよ」とか、そういう台詞はちょっと
甘さを出す感じ……もっと差をだしてもらいたかった!
スイトは主人公でありキーパーソンなので、
彼女に感情移入できないとツライ。
ユーイチの配属の経緯とかが明らかになってからの彼女に感情移入できないことが、この作品の価値を下げちゃった気がします。残念だ……
こちらも毒舌すみません。
でもね、やっぱね……思ってしまったことは仕方ないです。
とりあえず、観たかった作品両方観られて、目標達成でしたv
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