<あらすじ>
【彼岸サイド】
鴇があまつきに渡航する前。
千歳グループについて調べを進める白藍・青鈍・半・若桜。千歳グループの急激な成長は、脳波を外部から取る技術……つまり能とコンピューターを繋ぐ装置の開発に成功したことであり、それは千歳緑の失踪時期と重なる。そして、その開発を緑自身が行ったのだ。
少しずつ明らかになる千歳の事情。医院への疑惑を強めた端は、蘇枋のことを気にしつつ、調査を進めるのだった。
【あまつきサイド】
サカガミ神社で紺に再会した鴇。しかし紺は鴇のことを忘れていた。それどころか、自分が「あっち」から来た人間であることすら忘れており、動かないはずの右手で料理を作りながら、今は神社で住み込み勤務をしているとのこと。愕然とする鴇。梵天曰く、「不都合な形になった部分を取り除き、帝天はあまつきをリセットした」とのこと。それ故に、紺の記憶は改ざんされていたり、消去されていたりしたのだという。
更なる事態が鴇に降りかかる。梵天が倒れたのだ。
正確には、梵天は眠ったのだった。空五倍子が言うには「いつもの」眠りらしい。梵天の立場になって以来、彼は寝不足になりがちで、冬眠のようなものを定期的に繰り返しているというのだ。
空五倍子、露草から梵天のことが語られる。
梵天は、「失われるものを留めておく力」を持っている。それ故に、空五倍子を鳥の骸と雑妖の魂を集めて作りだし、人の血で体が汚れた故に消滅の危機にある露草をこの世に留めている。鴇はふと気が付く……もしや、銀朱に掛けられた呪いも……?
梵天が眠りについている間、露草と行動を共にする鴇。沙門の下で厄介になってはいるものの、朽葉は戻らず、鴇の事情を知りつつサカガミ神社への道を開いてくれるのは露草しかいない。寂しさを感じながらも、紺の下へ鴇は通う。
ある時、露草と鴇は陰陽寮の黒鳶・紅鳶の妖退治現場に遭遇してしまう。黒鳶は鴇を覚えていた。そこに違和感を覚える間もなく、露草と紅鳶が戦闘を開始。更にそこに、佐々木と銀朱がやってくる。銀朱が蛇の呪いを受けておらず、自ら妖を消しているという事実・そして蛇の呪いを受けて死んだのは先々代の銀朱であったことを知らされる鴇。あまりの変わり様にショックを受けた鴇は、しだいに苛立ちを覚えていく。そして、銀朱との面会を求めて、サカガミ神社を強行突破することを決意する……
「白紙の者が来たと伝えてくれ」との衝撃の発言で、見事銀朱との面会が叶った鴇。しかし、再会した銀朱は呪いもなく、黒髪、健康そのもの。随所に面影は見えるものの、別人だった。「必要だから妖を退治する。何もしない帝天なんか要らない、自らの手で妖を倒し、平和を得たい」と言う銀朱。以前とは違う”妖を退治する”という部分に納得がいかないと反発する鴇は、佐々木に発言を聞かれ、牢に入れられてしまう。
牢屋に入れられた鴇は思わぬ人物と再会する。鶴梅だ。彼女は驚いたことに、以前の銀朱を覚えていた。それ故に”物狂い”として投獄されていたのだ。彼女の存在は、鴇の「帝天は万能じゃない。人の気持ちは天に勝てる」という自信に繋がっていく。更に、紺が以前預けておいた鴇の眼帯を持ってやってくる。にわかに鴇の主張を認め始める紺に、鴇は「今度はちゃんと友達になってほしい」と告げ、様々なことに希望を見出す。そのとき、受け取った眼帯から生まれた蝶が鴇の瞳に入りこみ、あるビジョンを鴇に見せはじめた……
混沌として参りました!!<MYツボ>■髪を結わない紺表紙でもそうですが……記憶を失った後の紺は髪をおろしてます。
……イイ(^o^)!
つーか手ぬぐい巻くの似合いすぎですw
■おとなしい梵天中盤から冬眠なさる梵天。こころなしか、起きている前半もおとなしめです。
まあ、銀朱さんのことが気がかりでもあるんでしょうし、一度この”リセット”を経験しているという所でも、いつもどおり俺様をしている場合ではないのかもしれないんですが……
露草と神社周辺の思い出を語らう梵天が
切なくてたまりません。初めて銀朱と遭遇した鳥居を見上げ、無言の梵天……ぼそりと口を開きます。
梵「――おい、覚えているか?」露「何をだよ」梵「この場所」露「ああ、ここら辺の近くまで昔は来てたな――お前は」梵「……」露「それがどうかしたか」梵「……別に(伏せ目)」ぼーーーーーーんてーーーーーーーーーーーん!!!あああ、
涙が止まりません。頭の中は銀朱さんとの思い出と、不安で一杯ですよ、きっと。
そして、自分は神社の中に入れないという葛藤。いや、入らずとも何が起こってしまったかはわかる。それ故の苦しみ……でもほんの少しだけ、期待している。
――今回は、白紙の者がいる……もしかしたら、変化は姫に及んでいないかも知れない……!しかし、運命は非情でした。
鴇が帰ってきて、まっさきに梵天は問います。
梵「――姫は?」鴇「何もない、って。なんで呪いのことすら、みんな忘れてるんだよ!」険しくなる梵天の表情。そう、正に……案の定、といったところなわけです。
そして鴇への解説……
辛そう!そしてそして!!!
卒倒!!!!精神的な疲れも溜まっていたんでしょうか……(この原因については後述)
とにかくもう、見てられません梵天。
銀朱さん、早く帰ってきて〜っ■露草と梵天、その因縁以前から匂っていた(?)、梵天と露草の過去。
その一端が判明致しました。
・露草は樹妖(獣妖を従わせる立場)でありながら、白緑に守られ、成長した。
・白緑と銀朱の攻防は露草の体を舞台に行われた可能性がある?その時のものかはわからないが、人の血をあびたことで、露草は体を失い、消滅寸前である(梵の術で生きながらえてる)
・過去に今と同じ事(つまり、帝天によるリセット)があった時、どうやら白緑の消滅や銀朱の呪いに関する”何か”が起こった可能性がある。→露草は、白緑の言葉から「梵天が白緑を殺した」と推測しているが、当時の記憶がリセットされたためか本当に現場を見ていないのか、とにかく真相はわからないらしい。さて、どういうことでしょう?
露草と白緑の関係については、予想通り。今様の事件からも、それは読めましたし。
ただここで問題になってくるのが、予想以上に白緑が”事変”に深く関わっているということです。
【ここから激しく妄想】過去のリセットと今回のリセットについて前提として、白緑は銀朱と出会ってすぐぐらいに、梵天が銀朱に執着しはじめており、今後の原動力になることを悟ったんだと思います。だから、銀朱を利用し、決定打をうちこむ行動を起こす前に
「梵天は私を殺すかも」と発言したのではないでしょうか?
梵天の「大切な存在=銀朱」を、利用しようとしていたわけですから、ね。
そして、白緑は帝天の破壊に、銀朱を利用した。否、銀朱もまた白緑を利用した……(=私が二人は”共犯なのでは?”と疑っている為の解釈です、悪しからず)白緑と銀朱の間に、明確な話し合いや約束はなかったものと思われます。恐らく、帝天への攻撃は、白緑と銀朱が「呪い」により一体化・或いは何か大規模なことをしてから行うつもりだった。しかし、
その寸前で帝天にバレてしまった!?だから、その他の人々の記憶には、
「銀朱は蛇の妖と戦い、呪いを受けた」とされているのでは?本当は、
白緑と銀朱は共闘して帝天を討つつもりで、寸前まで行っていたけれど、そこでリセットされてしまったために、記憶が書き換えられてしまった。
……その正しい記憶を保持しているのは、銀朱・梵天、、、加えて陰陽寮(佐々木のみ?)。銀朱は強い意志により、梵天は「消えゆくものを留める能力」により、佐々木は「三重結界」により、記憶の改変をまぬがれていると思われます。
梵天の
「君ひとり楽にさせてあげないよ、銀朱……!」発言も、こう考えると納得……かな?帝天にあらがえなかった、過去……そして現在。そこから自分だけ逃れるなんて!という意味かな、なんて。過去の事変を覚えていない人々は、帝天に敵わなかったことを覚えていない。その悔しさも。でも、
銀朱と梵天だけは覚えている……つまり、苦しいのもふたりだけ。(佐々木はアンチ帝天だけど、自分達は被害をうけないから、当然くるしくない。それともアンチ帝天ではない!?)
だからこそ!
苦しさを分かち合っていた銀朱を失い、また同じ失敗を繰り返してしまった梵天は……元気がないのです!きっと!
淡々と鴇に現状を説明していますが……ご覧下さいこの切ない表情(;つД`)

……とまあ、妄想はこれくらいにしましょうか。
とにかく梵天には、早く元気になってもらいたいですね。
■紅ちゃんが激しく怖い件紅ちゃんが怖いです。画像も載せられないくらい。
鬼憑きの面って……最早人ではありません、みたいな。
■梵天の冬眠さて、前述いたしましたとおり、
7巻の中盤で梵天は卒倒。そのまま冬眠します。
空五倍子曰く、「梵は睡眠をとらねば、どうにも保たん身体でな。ここ数日、ムリに起きすぎたのであろう」、露草曰く「昔はあんなじゃなかったけどな。「梵天」になってからか……無駄に寝てることが多くなったな」……だそうです。
さて、少しまき戻ってみましょう。
幼少期=銀朱と仲良しだった頃の梵天は、
左眼に「模様」がありません。これはたぶん、梵天になってから手に入れた力が関係していると思われます。
力、とは……
「消えゆくものを留めておく力」、そして、「天網を読む力」、「ヒトの記憶を読みとる力(これも、消えゆく物、ってとらえられるのかな?)」……
以前、夜行の力は「作用して、狂わす力」と例えられていた気がするのですが、そう考えると3つ目の「透視」みたいな能力は梵天だから、と得たわけではなさそうですね。そして、銀朱もまた暁天であったにもかかわらず、その能力のせいで睡眠を欲していたような描写はありません。
つまり梵天の冬眠は、彼が何らかの「他と違うところ」を孕んでいることの暗示なのでは?
さて、もう少し前に戻ります。
2巻あたり。サカガミ神社の結界内に鴇に呼び出された梵天が、空五倍子に連れられて日本橋に去っていくところ。
橋の上に、一瞬だけ
点滴をした少年が見えます。
これ、よく見ると……なんか梵天に似てるんですよ。
そしてニィとしながら、
”所詮鳥かごの中のとりは、かごの中でしか生きていけない”というような台詞を吐き、梵天はアワワ……て感じになるんです。(前にも書きましたが)
やはーり!!
この少年が梵天と関係しているように思えてなりません、私は!!
【ここから激しく妄想】梵天は、梵天となった時点で、このあまつきを操作している外部の存在=千歳グループの入院患者で、脳波によりバーチャル世界と繋がっている人達)を知ってしまったのでは?中でも、
この点滴少年と一番接近した……少年は、あまつき世界がお気に入りだが、このままで世界存続が難しいことを知っていた。もしくは、自分の思い通りにしたいと思っていた……故に、梵天に近づいた?
銀朱と共存できる世界を望み、方法を模索していたと思われる梵天に、言葉巧みに近づいた少年は
「力をあげるから、あまつきを守ってよ」的なお願いをし、梵天の左眼に宿ったのでは?(つまり、現在少年は梵天の左眼を通じて、あまつき世界を見ている)
んで、
何故梵天が眠るかというと、少年との契約の代償ではないでしょうか?
……と、そんな感じです。どうだろうなあ。
■千歳グループと、あまつきについて再び訂正があります。
千歳緑は、やっぱ男でしたね!!!
6巻前半で出てきた
「ちとせ」は、彼の姉の「千歳萌黄」でしょう、たぶん。
彼女もまた、あまつきに何らかの形でかかわっている気がします。それこそ、蘇がらみで。
あまつきが千歳グループの脳波外部取得システムで構成されているなら、脳波を提供するヒトが多ければ多いにこしたことはないはず。いくら平凡とはいえ、天才児緑の姉なのですから、彼女が被検体に求められるのも、当然と言えば当然です。
で、緑君についておさらい。
・脳波外部取得システムを開発、同時期に失踪。
・天才児
・千歳グループ跡継ぎ。人付き合いがあまり無く、ことごとく正体不明。
さて、と。
前述した、梵天と関わりのありそうな点滴少年が緑だと考えることもできなくはありません。
御曹司は基本的に鳥籠の中の鳥ですし。しかし、それでは帝天は誰!?ということになってしまいます。話の流れだと、
緑が帝天とするのが一番スムーズです。
では、もうひとつの可能性を。
千歳グループの御曹司であることがイヤになった緑が、
避難場所として作ったのがあまつきだったとしたら?そして、はじめは自分だけで思い通りに楽しんでいたバーチャル世界が、次第に自分のコントロールをはなれて、システムが主導権を握ってしまったとしたら?それこそ、あまつきを破壊してしまうんじゃないかぐらい、混乱を招き始めたとしたら?
当然、緑はあまつきをまもりたい。篭の鳥ではなくなる唯一の場所を守りたい。そして……梵天と手を組んだ……と、こんな予想はいかがでしょう!?
まだまだわからないあまつきの謎!
■新しい銀朱鴇が遂に立ち上がり、新銀朱のもとへのりこみます。
なんか、ようやく
鴇のことを見直せてきました。自分が選ばなかったせいでこんなになっちゃって、自分だけ無関係みたいに扱われて……腹立ちますよそりゃ。がんばれよ!!
と、それはおいといて(えっ……
新・銀朱さんの登場です。
一見、呪い受ける前の銀朱さん(黒髪・色白)かと思いきや。思想はちょっと違うみたいです。
彼が妖退治をする理由は……
「必要だから」「救わぬ天ならいらぬ。天にかわり妖討ち、世を安寧に導く」、だから鴇にも助力を請います。

ここがねえ!鴇も言ってますが、
初登場の銀朱さん(2巻)とデジャヴなんですよ。
ただ、梵天との交流を経験していない彼は、妖・人の区分に疑問を持っていない。そのへだてを泣くそうとしていたかつての彼とはやはり違うんです。
辛いなあ……でもでも!大丈夫。
きっと銀朱さんの中に、変わらない何かがあるはずだから。
信じてます!
■眼帯の蝶ラストシーン。
鴇の左眼に、眼帯から出てきた蝶が入り込み、白緑ビジョンが出てきます。
この蝶。登場は二回目です。
4巻ラストに、帝天に消される銀朱さんが、紺に思念を送ったあの蝶です。
そして、その蝶は、紺と鴇を再び引き合わせ、白緑ビジョンを鴇に見せた。
この蝶、
銀朱さんの記憶や思念が封じ込められているんじゃないでしょうか?
失われる前に、避難させたのかも。
じゃあ……
もしや、この蝶を今の銀朱さんに与えれば、、、、、、もとにもどるかな!?うう〜む。さてさて、次巻ではどこまで真実が明らかに!?
※注:私は本誌を読んでいない人間なので、ここに書いたことはあくまで1〜7巻の内容についてだけです。
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